空港にて

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実は飛行機に乗ることは嫌いでした。

どこでも電車か車で。

あんな塊が飛ぶなんて。

仕事でどうしても乗ることがあれば仕方なく。

乗る機会ってんあんまりない方がいいな。

 

そんな心に決めたことをあっさり破って

くれたのはやっぱり仕事でした。

 初めてのフライトはアンカレッジ経由の

イタリア・ミラノ行き。

最近のヨーロッパ旅行では信じられないけど

まだソ連(今のロシア)上空を飛ぶことは

許されていませんでした。

まず飛行機はアメリカを目指しアラスカ・

アンカレッジ空港で全員飛行機を降りて

食事をします。

 

そんなのどかな時代でしたが、今考えると

ずっと席に縛りつかされて移動って本当に

しんどかった。眼下に広がる光景なんて

全く興味がなくって通路側の席でひたすら

寝ていた思い出しかありません。

 

時代が変わって海外の仕事が始まり、乗る機会が

増えてもう嫌という気持ちが薄れてきました。

 

そして現在、飛行機に毎月何らかの仕事で

乗ることになり、なんだか乗ることにも

慣れると今度はいろんな意味で乗ることにも

興味がもてるようになりました。

 

そう、いちいち嫌がっていてもしょうがない。

嫌がっていた原因は何だろうって思えば

そもそもこれを楽しまなければ損だな。

 

嫌なこと、人、なんてこの程度なんだな。

好きになるきっかけでさえ。