ある日の授業

f:id:wrenchy:20161119101119j:image

秋が深まってきました。

日も短くなり授業の終了時間には外は真っ暗です。

 

4月から始まった授業も半年があっという間に

過ぎていきました。

今日は特別講師の授業。

私も授業の経過を見守りつつ、フォローに。

 実技は生徒の楽しみのひとつ。

自転車の仕事イコール自転車の組立分解、調整って

イメージが強いから。

 

私が自転車屋さん出身だし、レースメカニックだった関係で

学校ではいつも自転車を触れると勘違いされる。

だからこそあえて特別講師には触る楽しさと同じくらいに

今の自転車業界の事などを授業の中で入れてもらっています。

 

自転車ってあまり構造とか仕組みが変わらないと思われ

がちなのでこういう授業が軽んじられることが少なくない。

でも日進月歩で変わっているし、それにつれて使う工具や

作業も微調整が不可欠。

 

この小さな変化とか調整が今の自転車は昔の自転車より

シビヤになっています。

 だから特別講師が伝えていることは生徒にはすぐに飛びつく

内容でなくてもいい。

だって生徒がプロとしてデビューをするころには変わっている

かもしれないから。

でも、基本的な考え方、現状に合わせる臨機応変な対応などは

これからも変わらない。

 

30年前にこういう概念的なことを誰が教えてくれたんだろうって

ふっと考えました。

あの頃は誰もそれをわかりやすい形では教えてくれなかった。

でも、それ以上に道具、機械としての自転車が変わっていた頃。

だから、いわば自転車が教えてくれたかな。